在庫管理や物流現場で「ラベルプリンター」は欠かせない存在です。
商品・棚・ロケーションなどに貼るラベルは、情報の整理と正確な運用の基本になります。
ただし、ラベルプリンターには大きく分けて2つの方式があります。
感熱式ラベルプリンターとは?
感熱式(サーマル)プリンターは、熱に反応する専用紙に印字をする仕組みです。
インクが不要でメンテナンスも少なく、安価で手軽に導入できるのが特徴です。
しかし一方で、印字の保存性はそれほど高くありません。
保存環境にもよりますが、一般的な感熱紙は3〜5年で印字が薄れます。
また、湿気や高温、直射日光にも弱く、長期保存には不向きです。
レシートなど、一時的な用途に適した方式と言えるでしょう。
熱転写式ラベルプリンターとは?
熱転写式はインクリボンを使って印字する方式で、印字の耐久性が非常に高いのが特長です。
ラベルの文字が滲んだり消えたりせず、長期保管にも安心。
デメリットとしては、インクリボンのコストがかかること、機器自体も感熱式より高めになることです。
しかし、長期間使うラベル・倉庫業務・屋外での管理には、結果的にこちらが正解になるケースが多いです。
倉庫に向いているのはどっち?
私の経験では、倉庫・在庫管理には熱転写式が圧倒的におすすめです。
理由はシンプルで、「ラベルの情報が消えないから」。
以前、感熱式のラベルを使用していたときは、数か月後に印字が読めず張り替える手間が発生していました。
その点、熱転写は印字が崩れにくく、ラベルの貼り替え頻度が激減します。
プリンター選定時の注意点
- ラベルサイズを業務に合わせて最初に決める(複数サイズ運用は非効率)
- ラベルの貼り付け対象(商品、棚、ロケーション)によって見やすさが変わる
- 熱転写式はインクリボンの種類も確認(紙・合成紙など)
まとめ
感熱式と熱転写式、それぞれにメリットはあります。
短期使用・低コスト重視なら感熱式、長期保存・倉庫作業なら熱転写式。
私は今では熱転写式しか使っていません。ラベルは業務の基盤。
しっかり選べば、業務の安定性と作業効率が大きく変わります。