「マニュアルはあっても、見るのが面倒」
「1か月に1回の作業って、だいたい忘れてる」
――そんな経験、ありませんか?
私は元々、作業手順を覚えるのが苦手で、何かと“確認”に時間がかかっていました。
特に月1回だけやるような業務(棚卸しや配送処理など)は、毎回「えーと、次なんだっけ?」の繰り返し。
そこでたどり着いたのが、FileMaker Cloudに“チェックリスト”を組み込むという方法です。
■ なぜチェックリストを作ったのか?
以前は「マニュアルアプリ」を使っていたこともあります。
画像付きで手順を説明できる便利なツールではあったのですが、
- 更新のたびに画像を作り直すのが手間
- 印刷して配布できない
- 画面の中で操作が完結しない
といった問題がありました。
対して、FileMaker Cloudの中にチェックリストを入れてしまえば、
「業務システムの中で、直接確認・記録・編集」ができる。
つまり、“見ながらそのまま作業できる”わけです。
■ 行で管理することで「迷い」が消える
たとえば、ある月1回の棚卸し作業には57個の手順があります。
これを記憶しておくのは不可能です。でもチェックリストにすれば、
毎回1行ずつチェックしていくだけ。
- 思い出す必要がない
- 「あれ?抜けてないよな?」という不安がない
- ミスを防ぐだけでなく、作業のスピードが安定する
■ 結果的に「考える時間」が減る
私は「作業を速くしたい」よりも、
「無駄に考えたり悩んだりする時間を減らしたい」という思いが強かったんです。
チェックリストを作ってからは、作業中に“脳の余白”が生まれたような感覚になりました。
1回しかやらない作業でも、安心して取りかかれるのは本当にありがたい。
■ まとめ:読むマニュアルより、“動かす”チェックリスト
現場で使うマニュアルは、**読むものではなく“操作できるもの”**であるべきです。
FileMaker Cloudなら、自分の現場に合った形でどんどん育てていける。
この柔軟さが、紙マニュアルや外部ツールにはない一番の強みです。
後編では、実際の画面や導入事例をもとに、
“どう使うと効果が出るのか?”を掘り下げてご紹介します。