前編では、私が会費管理・POSレジ・予約・ポイント制度について
何を検討し、どう選定したかをお話ししました。
後編では、そこからさらに“本当に必要なものだけに絞る”ための
スモール企業ならではの視点についてお伝えします。
■ 実際に同業種を見学して気づいたこと
私は開業前、出張先で同業種の事業者を見学する機会がありました。
設備・導線・接客も参考になりましたが、一番気になったのはシステム構成です。
結果、やっぱりLINE公式アカウントとLステップを使っていたんです。
「自分の選定は間違ってなかった」と感じると同時に、
「でも本当に全部の店に必要か?」と冷静にもなりました。
■ Lステップにこだわりすぎない理由
Lステップは本当に便利です。
・シナリオ配信
・フォームで予約やアンケート
・条件分岐でセグメント配信
・自動応答やスコア機能
…確かにすごい。でも、**導入しても“使いこなせなければ意味がない”**んです。
■ 地域ビジネスに必要なものはシンプルでいい
たとえば、地域の飲食店や美容室の場合:
- 予約が月に数十件
- 配信は月2〜3回
- 使う人は家族や少人数のスタッフ
というケースも多いですよね?
この場合、Lステップのような拡張機能よりも、
- LINE公式アカウント(無料 or ベーシック)
- Googleビジネスプロフィール
- 更新できるホームページ
この“3点セット”だけでも十分に効果的な集客と接点づくりが可能です。
■ システム導入は「使う人」で決めるべき
- 高機能なものを導入しても、操作に慣れない
- 現場で更新できない
- 結局放置されて終わる…
これ、実際に起きてることです。
だから私は、機能が多いかではなく「誰が・どこまで使えるか」で判断すべきだと思っています。
■ 自社システムも“シンプル設計”にこだわっている
私は今、FileMaker Cloudでシステム構築をしていますが、
その中身も「使わない機能は作らない」「現場がすぐ使える」に絞っています。
中小企業にとってのDXは、
“背伸びした最新システム”じゃなくて
“自社にちょうどいい仕組みを組む”ことだと思っています。
■ まとめ|まずは「最低限の3つ」から
迷ったらまずはこの3つ:
- LINE公式アカウント
- Googleビジネスプロフィール
- 自社のホームページ(できれば自分で更新できる)
ここから始めれば、無理なく、でも確実にお客さんとの接点が増えます。
高機能なシステムは“必要になってから”でも遅くありません。