FileMakerをクラウドで使う。
これはもはや当たり前になりつつありますが――
**「保存先がクラウドじゃないなら意味がない」**と私は思っています。
■ アクセスできても、保存先がローカルなら半減
FileMakerをクラウド化することで、
自宅でも出張先でも、どこからでも操作できる。
…でも、データの出力先がPCローカルやUSBだと、
結局「あとでまとめて処理」や「持ち帰り作業」が発生します。
そこで私は、保存先にもクラウドを使っています。
■ 私が選んだのは「コワークストレージ」
NTT東日本の「コワークストレージ」を利用しています。
クラウド上に共有フォルダを作れ、
Windowsのデスクトップ感覚で扱えるのが非常に便利です。
- クラウドなのに“フォルダのように”使える
- ログインすればどこからでも同じ画面
- 権限管理も可能で、安全性も高い
■ 出力は“経理フォルダ”へ分けて保存
私はこのコワークストレージ内に「経理」というフォルダを作り、
その中に「請求書」「領収書」「納品書」といったフォルダを作成。
FileMakerから出力するPDFデータやCSVデータは、
そのままここに振り分けて保存しています。
これだけで、
- 毎月の書類整理
- 帳票の再出力
- スタッフや税理士との共有
が一気にスムーズになります。
■ 売上データは“インポートフォルダ”に置くだけ
レジ(スマレジなど)から出力した売上データは、
このクラウド内にある“インポートフォルダ”に保存しておけば、
FileMakerが自動的にそこから取り込む仕組みにしています。
つまり、現場で出力→クラウド保存→FileMakerで自動集計まで
すべてが「ファイル移動なし・手作業なし」で完結。
■ 自宅でも出張先でも“同じように使える”強み
この設計の一番のメリットは、場所を選ばないことです。
- 店舗にいなくても、帳票を出力して経理処理ができる
- 出張先から売上データを確認・集計できる
- スタッフが保存したPDFもそのままチェック可能
クラウドの本当の価値は、「どこでも操作できる」ではなく、
「どこでも完結できる」ことなんだと実感しています。
■ まとめ:FileMakerを活かすのは“保存先の設計”
システムはつなぐだけでなく、
出力→保存→共有の導線がしっかり設計されていることが重要です。
FileMaker Cloud × コワークストレージは、
中小企業にとってちょうどいい柔軟さと実用性を持っています。
“クラウド”を名乗るなら、保存先までクラウドに。
それが本当の“クラウド活用”だと思います。