「在庫が合わないから、数え直してるんです」
現場でよく聞く言葉ですが、
実はこの時点で原因の捉え方がズレていることがほとんどです。
在庫が合わない問題は、
数え方や担当者の問題ではありません。
多くの場合、
**“仕組みの設計ミス”**が積み重なって起きています。
この記事では、
中小企業の現場でよく見かける
在庫が合わなくなる5つの設計ミスを整理します。
目次
■ ミス① 入出庫の記録がつながっていない
在庫は
「減った」「増えた」
では管理できません。
必要なのは
いつ・何が・どれだけ動いたかという履歴です。
入荷・出荷の記録がバラバラだと、
在庫は必ずズレます。
■ ミス② 引当在庫を考えていない
「在庫はあるはずなのに、出せない」
これは
引当在庫(すでに売れているが未出荷の数量)
を管理していないケースがほとんどです。
在庫数だけ見ていると、
実際に売っていい数が分からなくなります。
■ ミス③ 商品コードが曖昧・重複している
商品名だけで管理していると、
似た商品・表記揺れで混乱が起きます。
商品コードは
覚えるものではなく、識別するもの。
連番など、
シンプルで重複しない設計が重要です。
■ ミス④ ロケーション管理がない
「倉庫にはあるはず」
この言葉が出る現場は、
保管場所が管理されていません。
ロケーションが分かれば、
探す時間・数え直し・ミスは一気に減ります。
■ ミス⑤ 在庫を“人の記憶”に頼っている
「この商品は、だいたいここ」
「前はこのくらいあったはず」
こうした記憶頼みの管理は、
人が変わった瞬間に破綻します。
在庫管理は
誰が見ても同じ判断ができる仕組みが必要です。
まとめ|在庫は「数」より「設計」で決まる
在庫が合わない原因は、
数え方や気合ではありません。
・入出庫の流れ
・引当の考え方
・商品コード
・ロケーション
・判断ルール
これらが
ひとつの流れでつながっているかどうか。
在庫管理は、
「数を合わせる作業」ではなく
仕組みを整える仕事です。
📩 在庫セルフ診断で、今の状態をチェックできます
「うちも当てはまるかも…」
と思った方は、
まずはセルフ診断から確認してみてください。



