「発注って、結局“人によって変わる”のが困るんですよね…」
これは、現場でよく聞く悩みのひとつです。
発注作業は属人化しやすく、担当者の勘や感覚で数量が決まってしまうことが多い。
すると、過剰在庫・欠品・無駄な仕入れが発生してしまいます。
■ 発注の基本は「何日分の在庫を持つか」
僕が実践しているのは、在庫保有日数で考える方法です。
たとえば、
- 1日3個売れる商品を90日分ストックしたい
- 必要な在庫は 3 × 90 = 270個
フリー在庫が30個あれば、差し引いて240個発注という流れです。
この考え方なら、誰が発注しても同じ結果になります。
■ FileMaker Cloudならすべてが1ファイルでつながる
FileMaker Cloudでは、以下すべてを1ファイル内で管理しています:
- 商品マスター(保有日数・発注単位・平均販売数など)
- 現在庫・フリー在庫・発注残
- 受注・出荷・入荷履歴
発注に必要な情報が「見える化」されているため、
特定の人でなくてもスムーズに判断できます。
■ 自動発注は便利だけど“現実的には手前で止める”のが最適
僕もAI的な自動発注を試してみましたが、
返品・出荷ミス・在庫調整などが“売上”と認識されてしまうなど、
実データとの乖離がある場面が多かったです。
現場に合った調整ができるのは、やはり“人の目”だと思っています。
■ 毎週15分の発注作業でOK
正確な商品データとルールがあれば、
発注作業は「難しい判断」ではなく「定期チェック」に変わります。
僕の場合、
- 毎週1回、販売数と在庫を確認
- 昨年の同時期の売上(例:昨年の5月など)もワンクリックで比較
- 過剰在庫になりにくく、欠品も減少
「正確に」「早く」終わる仕組みが作れています。
■ まとめ:発注にこそ“仕組み”が必要
- 担当者による判断のブレをなくす
- 在庫の保有日数や販売実績をもとに発注数を算出
- 誰がやっても同じ判断になる環境をつくる
そのためのツールとして、FileMaker Cloudは非常に相性が良いと実感しています。