前編では、「マニュアルを読むのではなく、チェックしながら進める」という発想と、
FileMaker Cloudにチェックリストを組み込んだ理由を紹介しました。
今回はその後編として、
**実際の画面や活用シーンをもとに、“どう運用すると効果が出るか”**を掘り下げてご紹介します。
■ FileMaker Cloudで動くチェックリスト画面
以下の画像は、実際に私の現場で使っているチェックリスト画面です。
- 作業工程が1行ずつ並んでいて
- チェック欄をクリックするだけで記録されていく
- 完了日時や担当者の記録も残せる
これだけで、いつ・誰が・どこまで作業したかが一目でわかるようになります。
■ 現場で役立つポイント
1. 月1の作業を迷いなく進められる
たとえば棚卸しの作業が57行あるとしても、
画面を開いて1行ずつチェックするだけなので、
「次に何をやるか」「抜けてないか」と悩む必要がありません。
2. 教える手間が減る
新人スタッフにも「このリスト通りにやってください」と言えば完結。
覚えさせなくても、手順で人をサポートできる環境が作れます。
3. 応用も自在
出荷処理・返品対応・定期棚卸し・タイヤ交換・備品点検など、
「手順がある作業」はすべてチェックリスト化可能です。
■ 「あの人しかできない作業」を減らす
属人化の多い中小企業では、「この作業は◯◯さんしかできない」が積み重なるほど、
休みが取れない・引き継げない・教えるのが面倒…という負のスパイラルになります。
チェックリスト化すれば、
“やり方が画面に出てる”状態になるので、仕組みが仕事を教えてくれるようになります。
■ まとめ:ミスを防ぎ、誰でも進められる仕組みを
FileMaker Cloudのチェックリストは、
単なる確認ツールではなく、業務の迷い・属人性・ミスを削減する“仕組み”そのものです。
人が覚えなくていい環境を作ることが、
実は一番の“現場改善”になります。