はじめに
「倉庫が広くなったのに、出荷が早くならない…」
そんな悩みの多くは、商品配置と導線設計にあります。
ピッキング効率を上げるためには、設計段階から「出荷数」や「売れ筋」を意識した配置がポイントです。
まずは「売れ筋商品」を近くに置こう
初めて倉庫設計を行う時、最初から全商品を最適な順に並べるのは難しいものです。
そのため、まずは以下をおすすめします:
- 売上数・出荷数の上位商品だけをピックアップ
- 出荷口や通路側など“取りやすい場所”に配置
「これがよく売れている」という感覚でも構いません。
あとからデータで正確に把握できるようになるためのスタートにもなります。
近くのロケーションは“空けておく”のも戦略
初期段階で全部の棚を埋めてしまうと、後から動かすのが大変になります。
そこで、出荷口付近のロケーションをあえて一部空けておき、売れ筋が見えてきてから移動するという考え方も有効です。
バーコードピッキングや出荷記録が進むことで、自然と配置を最適化していけます。
出荷口と荷受けは、できるだけ分離する
倉庫内での混雑や作業ミスを防ぐためには、出荷と入荷の導線を分けるのが理想です。
例えば:
- 倉庫の前側に「出荷エリア」
- 倉庫の後ろ側に「荷受けエリア」
- 出荷口には梱包台を配置し、スムーズに商品を吐き出せる導線を作る
これだけで現場のストレスが大幅に減ります。
まとめ:完璧より、柔軟な設計が成功のカギ
最初から完璧な配置にしようとすると、かえって動かしにくくなります。
柔軟に変えられる設計+売れ筋を意識した配置が、結果的にピッキング効率を高めます。
まずは「一番出る商品を、近くに置く」ところから始めてみましょう!