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収穫数がズレるのは“人”のせい?
ある年の収穫時期、同じ品種・同じ畑にもかかわらず、日によって収穫数に倍以上の差が出るという現象がありました。
最初は「天気や成熟度のせい?」と思っていましたが、よくよく確認してみると――原因は“作業者の記録方法”でした。
感覚じゃなく、箱と数で記録する
収穫量を「◯個ぐらい」と感覚で把握していると、どうしてもズレが生まれます。
そこで私たちが取り入れたのは、箱単位での収穫管理。
- 1箱に決まった個数を入れる
- 作業者は“箱数”だけ記録する
こうすることでスピードを落とさず、誰が何箱収穫したかが明確になります。
作業者別の記録で“傾向”が見える
FileMaker Cloudで収穫数・品目・作業者を記録すると、「あの人は収穫量が多い/少ない」「この品種は取りこぼしが多い」といった傾向が見えてきます。
感覚ではなくデータに基づいた判断ができるようになりました。
ズレを責めるより、ズレない仕組みを
私たちが重視しているのは、作業者を責めることではなく、ミスしない仕組みです。
- 数量は箱で記録
- 記録は紙ではなくスマホで
- 管理は事務所ではなく畑で
この3つの仕組みだけで、在庫混乱はかなり減りました。
農業の現場にこそ、シンプルで使いやすいDXが必要です。